「は、はいっ!好きです!」 思わずそう言ってしまった。 「ふふっ、よかった。じゃあここに行こうか。あ、きたきた。はい、乗って」 先輩の顔を見ながら何を言っているのだろうと思ったら、なんと目の前には高そうな黒の高級車が止まっていた。 「へ…あの、これって…」 「僕の家の車だよ?ほら、乗って乗って」 先輩に背中を押され、思わず乗ってしまった。 「ふ、ふかふか…あの、一体先輩って何者なんですか…っ?」 「うーん…ただの会社の跡継ぎの息子かな?香月グループって知らない?」