「それじゃ、外に出ようか?」 「「「キャーっ!!」」」 「し、詩音先輩っ…!?」 何も言わずに、サラッと手を繋いで歩き出す先輩。 その繋いだ手から、少しの熱が伝わってくる。 先輩の手…熱い。 もしかして、緊張してる…のかな。 そんなことあるはずないよね。 色んな学年の人たちの目に晒されながら、人気のない裏門に出た。 「うん、ここなら誰もいないよね」 「あの、詩音先輩…私…」