「詩音、溺愛も程々にしないとダメよ?」
「…ダメだよ。芙羽梨にはとことん甘くしたいんだから」
「…っ、もう恥ずかしいのでやめてください…」
でも、詩音先輩のご家族と会えてよかった。
もっと詩音先輩のことを知れて、これからのことがますます楽しみになっていく。
私に甘い詩音先輩が、いつまでも甘くいてくれたらいいなって…。
婚約して、結婚して…そんな詩音先輩との将来を、真剣に考えたい。
「詩音先輩、これからもよろしくお願いします…っ!」
「うん、こちらこそ」
私たちのこれからは、まだまだ始まったばかりだから。



