王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】


「いつか百合子さんに心配されることのない、詩音先輩に相応しい人になれるように頑張ります…っ!」



そこまで言い切ると、百合子さんの表情はとても柔らかいものになった。



「そこまで言われたら、もう何も言うことはありません。安心して詩音と一緒になりなさい」



「…!ありがとうございます…!」



百合子さんに認められたと、少しは思ってもいいのかな?



嬉しくなって、思わず笑がこぼれる。



「…芙羽梨さんと詩音の孫の顔を見るのが今から楽しみだわ。芙羽梨さんが思っていた以上に可愛らしいし、詩音もあの顔だから…きっと可愛い孫が生まれるわね」