王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】


香月グループの御曹司、なんだ…。



今更だけど、詩音先輩と世界が違うということが突きつけられた感じがする。



「ちょっと、何不安そうな顔してるの?私は今、家柄とか気にしなくていいって言ったわよね?」



「あっ…」



何を聞いていたんだか、とため息をつかれてしまった。



「でも、芙羽梨さんがこの世界についていけるかはあなた次第。学ばなくてはいけないことも山積みでしょうしね。今までの生活を捨てる覚悟がなきゃやっていけないわ」



今までの生活を捨てる…。



「それでもいいのなら、私は構わない。でも、相当な覚悟が必要よ」