「へ…っ?」
わ、私……??
気がつけば百合子さんに手を握られていて。
「あっ、ちょっと母さん…!?」
「貴方たち、詩音を中に戻してちょうだい」
「「「かしこまりました」」」
どこから出てきたのか、黒いスーツにサングラスをかけた強そうな男の人たちが詩音先輩を取り押さえた。
「それじゃあ行きましょうか」
「は、はい…」
有無を言わせない笑顔でそう言われてしまい、私はそのまま百合子さんに引っ張られるがままバラ園へと連行された。
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