私に向かって、深く頭を下げた。



「あ、あのっ…宮村芙羽梨と申します…!こちらこそ、詩音先輩にはいつも助けられてばかりです…!」



それに驚いて、私も同じように頭を下げる。



いきなりこんな形で詩音先輩のお母さんに会うことになるとは思ってもいなかったため、どう対応していいかもわからない。



ど、どうしよう…!?
私がさっき転んだところ見られてたよね…!?



軽くパニックになっていると、詩音先輩から「顔上げて」と声をかけられた。



「あ…はい…!」