「転ばないように、手ちゃんと繋いでて」



「はい。でも、大丈夫ですよ…?私だって、もう子供じゃありませんし…」



そんなすぐに転ぶほど幼くはな…



「って、きゃっ…?!」



自分で言ったそばから小石につまづいて、バランスを崩してしまった。



っ…これじゃ転んじゃうっ…!!



「痛……く、ない…?」



目を閉じて痛みに耐える準備をしていたのに、痛みは一向にやってこない。



……あれ、私もしかして…。



「ふぅ…危なかった。大丈夫?」



「…!す、すみませんっ…!」