「…よし、こんなもんかな。これで家の中は全て回ったよ」



「ひ、広かったですね…」



あれから私たちは詩音先輩の部屋を出た。



あのまま2人きりの密室にいたら、今度こそどうなってしまうかわからないと伝えられ。



まだ見せてもらっていない部屋がたくさんあったから、色々見せてもらうことにした。



正直、さっきの詩音先輩とのキスが頭から離れられなくて、何度も思い出しては恥ずかしくなる…。



でも、これからはああいうことにも慣れていかなくちゃだよね。



詩音先輩も言ってくれた。



ゆっくりでいいと。