僕は今、とても困っている。



「わ…っ、すごいっ…シャンデリアだ…」



今世紀最大級にしんどい。



「あ…詩音先輩、もしかしてお庭に見えるのってバラですか…っ!?冬なのに咲いてる…綺麗…」



芙羽梨が可愛すぎて辛い。



今日は僕の家に芙羽梨が来ている。



特に問題はなさそうに見えるし、芙羽梨がいるんだから幸せ真っ只中なはずなのに。



いや、幸せなのはもちろん幸せだ。



芙羽梨が僕の隣にいて、話しかけて、笑いかけてくれている。



それだけで世界一の幸せ者なのは間違いない。