「…ここで芙羽梨が初めて僕に対しての気持ちを聞かせてくれて、本当に嬉しかったんだよ。好きな子が自分のことを真剣に考えてくれているのが、こんなにも嬉しいものなんだって初めて知った」 「…っ、先輩…?」 夕日に照らされた水面。 少し冷たい風が肌を撫でる。 私を見つめる詩音先輩の瞳が、私を捕らえて離さない。 なにか愛おしいものを見るような、柔らかくて優しい眼差しが、私の胸の奥を騒ぎ立てる。