詩音先輩はひとつの誕生石アクセを手に持ち、そのままレジへと向かってしまった。 慌てて追いかけると、もうお会計は済んでいて。 「詩音先輩、どうして…」 「今日、僕に付き合ってくれたお礼…かな。もちろん芙羽梨に似合うだろうと思ったし、その姿を見たいって思ったから。芙羽梨にプレゼント」 「…っ」 なんてことない素振りで買ったアクセサリーの入った袋を手渡してくれる詩音先輩。 嬉しくて、ありがとうって言いたいのに声が詰まって出てこない。