気のせいかな?
「ご案内します、姫様」
そんな声が聞こえてハッとする。
「っ…!ひ、姫って…」
詩音先輩はいつの間にか膝まづいていて、私の手を取り微笑んでいる。
周りの人は何事かと私たちを凝視していて、恥ずかしいことこの上ない。
「これ、一回やってみたかったんだ。今度は、本物のお城でドレスを着た芙羽梨っていうシチュエーションでやってみようかな?」
「結構です…!」
指でバッテンを作り、頬をふくらませ、怒ってます!ということをアピール。
でも、詩音先輩はケラケラ笑っているだけ。
うぅ…詩音先輩のことだから、本当にやりかねない。



