「えっ…!?変、ですかっ…?」



「違う。可愛いすぎて誰にも見せたくないくらい、最高に似合ってるってこと」



「っ…!あ、ありがとうございますっ…」



今日は高校生活最後の、詩音先輩とのデートの日。



行先は詩音先輩に決めてもらった。



「本当にいいの?」って何度も聞かれたけど、同じように何回も「はい」と答えた。



だって、今まで私の行きたいところばっかりだったから。



こういう時くらい、詩音先輩の望む場所に行きたいと思った。



それに…詩音先輩となら、どこでも楽しいし嬉しい。