『っ…あー、ごめん。もうそろそろ切らないとまずいかも…』 さっきの先輩の言葉について考えていたら、また苦しそうな声で悲しいことを言われた。 まだまだ話していたいけど、仕方ないよね。 もう家に着くのかもしれないし…。 『芙羽梨が可愛いこと言うから、明日は覚悟しておいて。今触れられない分、たっぷり甘やかすから』 「っ…」 とんでもないことを言われているのに、私の感覚が麻痺してしまっているのかそれが嬉しいと感じてしまう。 詩音先輩にされることなら、なんだって受け入れてしまいそうになる。