「も、もしもし…?」 『ごめん、かけるつもりはなかったんだけど…どうしても芙羽梨の声が聞きたくて。おかしいよね、さっきまで話してたばかりなのに』 「っ…!!」 やっぱりこの声が大好き。 畏まって、いつもより大人びた詩音先輩もかっこいいけど…。 こうやって私を呼ぶ優しい声。 心が落ち着いて、自然と笑顔になれるの。 「…も…です…っ」 『ん…?』 「私も…先輩に会いたくなっちゃいました…っ」 『っ…もう、勘弁して。そんなこと言われたら、さらいに行きたくなる』