「きっと、そうすれば僕の芙羽梨ちゃんへの気持ちも伝わると思うし…。ダメ…かな…?僕のこと、嫌い?」 「っ…」 捨てられた子犬のような瞳で言ってくる先輩は、可愛さが感じられて…断る方が悪い気持ちになる…。 「嫌いじゃ…ない、ですけど…」 「よかった、なら決まり。改めまして、3年A組香月詩音です」 ええっ…なんか、もう付き合うことになっちゃった…? 「ほら、芙羽梨も自己紹介して」