「だって、この記憶を持ったまま時が戻ったら…芙羽梨と同じ幼稚園に行って、小学校、中学校に行ける…」



いたって真面目に話す詩音先輩。



うーん…確かにそれは幸せだけど。



「私は、こうして出逢えた詩音先輩を好きになりましたし…生まれた時からお互いのことを知っているより、これから知っていく方が楽しくないですか?」



詩音先輩のこと、まだまだ知らないことばかりだ。



それをひとつずつじっくり知れて、毎日が新鮮で…っていうのも、素敵だと思う。