詩音先輩が優しいのはとっくの昔に知っていたけど、まさかここまで私を受け入れてくれるなんて思っていなかったから、ちょっと拍子抜けしちゃった。 「もしこれから芙羽梨が嫌だなって思うことがあったりしたら、必ず言ってね?芙羽梨が心配することのないようにしているつもりだけど…芙羽梨が傷つくのは絶対に嫌だし、僕も辛いから。そういうことはなんでも言って」 「…っ、はい。わかりました」 「ん、じゃあアルバムの続き見せて?芙羽梨が楽しかった時のこととか、全部教えてよ」 「覚えている範囲で良ければ…」