「全くめんどくさいだなんて思ってないよ?むしろ嬉しいって思う。過去の自分に嫉妬しちゃったなんて…可愛すぎて天にも昇る心地というか…とにかく、芙羽梨がそう思ってくれたことが嬉しいってこと」 抱きしめる力を強めて、私の頭を撫でてくれる先輩が、あまりにも優しく言うから。 自然と頬は緩むし、顔は赤くなる。 まるで大事なプレゼントを離したくないときみたいに、ぎゅっと力を込めた腕の中はとても暖かい。 …このままずっとこうしていたい、なんて…そんな贅沢すぎること思っちゃう。