…そうだ。私今、昔の自分に…写真の自分に嫉妬してるんだ。 「…なに、それ…」 …私、今すごくめんどくさい子。こんな理由で不機嫌になって、詩音先輩を困らせてる。 「す、すみませ…っ」 慌てて謝ろうとしたら、詩音先輩は私を優しく抱きしめた。 「もう、可愛すぎることしないでって言ったのに…。ごめんね、つい昔の芙羽梨を見れたのが嬉しくてつい見入っちゃった。目の前に芙羽梨がいるのにね…」 「い、いえ…っ、めんどくさいこと言っちゃって、ごめんなさい…」