「これは…幼稚園のアルバムです」 「へぇ…って……これ、芙羽梨…だよね」 詩音先輩は私を見つけるなり、肩をわなわなと震わせた。 「う…そうです」 今より少しだけ丸みを帯びた顔に、ツインテール姿の私が笑っている。 「何この天使…やばい、超可愛いっ…ほんとに人間…?妖精にしか見えない…」 「そ、そうですか…?」 なんか天使とか妖精…って聞こえたけど。 褒めてくれてる…んだよね? 詩音先輩って、褒め方が独特というか…珍しい言い方するよね。