涙が止まらなくて、嗚咽が部屋に響いて…でも満ち足りてる。 好きな人と同じ気持ちを共有出来ることは、こんなにも幸福感でいっぱいになるんだと初めて知ることが出来た。 きっとこの気持ちは、一生忘れることなんてないだろう。 「…ねぇ、芙羽梨。これからは多分、容赦なく行くよ?」 「へ……?」 詩音先輩の言葉の意味がわからず、ピタリと涙が止まる。 「もちろん、芙羽梨が嫌がることは絶対にしない。だけど…少しづつ、できることを増やしてこうね。キスで止まれるほど、僕の理性強くないから」