王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】


「もちろん。なんでも話して」




私も向かい合って座りぽつりぽつりと話し始めた。




「私、詩音先輩と付き合うことになったとき…自分の気持ちも、詩音先輩の気持ちもわからなくて不安でした。今までそういうことに触れてこなかったし、慣れてなかったから…」




今思えば、先輩は今より少し強引だったかもしれない。




だけど…そんなことも気にならないくらい、いつも優しかった。




「それでも、私が不安に思っていることを分かってくれて取り除こうとしてくれたり…待っててくれると言ってくれたこと。すごく、嬉しかったんです」