そんな至れり尽くせりなんてダメだと思う。 「奢らせて欲しい…って言っても、ダメ?」 これだけは譲れない…と、何を言われようと揺るがないよう強く決心したんだけど。 そんな捨てられた子犬のような目で見つめられたら、もう何も言えなくなってしまう。 「う……その…じゃあ、好きな物頼みます」 さっきまでの決心はどこへ行ったのか、アッサリと負けてしまった。 私がそう言うと、詩音先輩は満足そうに微笑んだ。