さっきまでの眩しさが嘘のように消えた。
あっという間に30分が過ぎ、周りの人もゾロゾロと出口へと向かっていく。
お土産屋さんに寄る人や、最後に写真を撮っていく人もいる。
「ね…。芙羽梨は、もう思い残したこととかない?」
「…えっ、と……」
思い残したこと。
考えなくとも、先輩に言わなきゃいけないことをまだ言えていないことが頭の中をぐるぐると巡る。
「もしなかったら、ちょっとついてきて欲しいところがあるんだけど…どう?」
「ついてきて欲しいところ…?って、どこですか?」
首を傾げると、先輩は人差し指を口に当てて「内緒」と意地悪く微笑んだ。



