メリーゴーランドに乗っている子供の写真を撮っているお母さんや、たまたま通った女の子ちでさえもが詩音先輩を凝視して頬を赤く染めている。 私もその例外じゃなくて、ずっと見ていられるくらい詩音先輩を見つめていた。 「…ちょっと恥ずかしいけど、芙羽梨にそう言ってもらえるなら何回だって乗りたいな…」 「ずっと乗っててもいいと思います…」 「いや、さすがに1人では乗らないからね?」 私の言葉にギョッとして、苦笑する。 その笑顔でさえ、王子様の微笑みのそれに見えた。