「っ…ありがとうございます。頑張ってよかった…」 「っ、今日僕耐えられるかな…」 「へ…?」 先輩がなにか独り言を言ったような気がするけど、「ううん、なんでもない」と首を振り私の手を握った。 「行こう。今日はせっかく歩く時間が長いから、ずっとこのままね。離しちゃダメだよ?」 詩音先輩の握る手は、私よりはるかに大きい。 分かりきってることをいちいち考えてしまうほど、今の私は浮かれているらしい。 「は、はい…っ」