言葉を失っていると、詩音先輩もまた私を見るなり無言のまま立ち尽くしている。 「…えっと、詩音先輩…?」 「…あ、ごめん。あまりにも芙羽梨が可愛すぎて、何も言えなかった…」 「っ…!」 今、先輩可愛いって言ってくれた…? 「はぁ…やっぱり車にすべきだったかも。こんなに可愛い芙羽梨を他のやつに見せるなんてできない…」 それは、似合ってると受け取ってもいいのかな…。 いつもならこれ以上は聞かない。