えっと…私、ちゃんと断ったんだよね…?




「ぷっ、なんて顔してんだよ。もう告って振られた身としては、こういうのもオープンに言えんの。だからあんまし気にすんな」




「そ、そういうもの…なんだ」




ちょっと照れるけど、何も心配することはないんだよね…?




「ま、会長に誤解されても俺は知ったこっちゃないけど」




「ええっ、それは酷いよ…!?」




「ははっ、頑張れ芙羽梨」




そんな話をしながら階段を上がり、三年生たちの教室へとやってきた。