「うん……ありがとう」 そう言うと、彩凛ちゃんはニコッと笑って頭を撫でてくれた。 「芙羽梨はほんとに可愛いからねぇ…私が男だったら、絶対彼女にしたいもん」 「ふふっ、それは大袈裟だよ」 「あー、お世辞だと思ってるでしょ!この無自覚ちゃんめ…!」 そんなやり取りをしていると、リレーに出た選手たちがぞろぞろと戻ってきた。 このあとはすぐ閉会式となるだろう。 詩音先輩と話したいけど、きっとこのあとも生徒会の仕事とか大変だよね…。