「大丈夫、伝わってるよ。どっちにも」 「へ…っ?」 全部知ってます、みたいな顔で私を見つめて手を伸ばしてくれる彩凛ちゃん。 その手を取りながら立ち上がり、どういうことか聞くと。 「相川くんが芙羽梨に何か言うんだろうなとは思ってたけど、芙羽梨がここに帰ってきた時確信したの。じゃなきゃ、あんな顔して帰ってこないでしょ」 「す、すごいね彩凛ちゃん…」 「何年親友やってると思ってるの」