「詩音先輩頑張れ…っ!!」 やっぱり、詩音先輩しかいないなんだ。 今までこんなに大きい声を出したことはないんじゃないかと思うくらい、思い切り叫んだ。 走っている詩音先輩に届いて欲しくて、私の精一杯の応援。 それが聞こえたのかはわからない。 でも、その瞬間詩音先輩はかずくんをどんどん引き離していき…。 『ゴールテープを切ったのは香月選手…!!堂々の1位です!続いて2位は相川選手…!3位は……』