「…あっ、詩音先輩…」 「お、相川くんと並んでる…!」 気がつけば、アンカーたちがレーンでバトンを受け取る前の体勢になっている。 「…芙羽梨、どっち応援するの?」 「………」 彩凛ちゃんに聞かれても、すぐ返答できずにいると一年生と三年生のバトンが同時に渡った。 『今…!一年生と三年生のバトンが同じタイミングで渡りました!!これは熱い!!どちらも頑張ってください!!』