彩凛ちゃんは尊敬の眼差しで見ながらそうこぼす。 たしかに、全員早い…それでも差が開くんだから、私には考えられない。 「でも、さすがに三年生とかには勝てそうにないかも。結構差が開いてるよ」 「ほんとだね…」 もうレースも中盤になってきた頃、なんと一年生が二年生を追い越してきた。 ほとんど僅差となり、追い抜けそうで追い抜けないという状態が続いている。 実況も白熱していて、生徒たちも物凄い盛り上がりだ。