思ったことをそのまま言うと、先輩はみるみるうちに顔を赤く染めていく。




「だから、詩音先輩の言ったこと…間違ってません」




「っ…はぁ、もう…急に小悪魔になるとか聞いてない…」




「えへへっ、私、小悪魔でしたかっ?」




いつも私より上をいく詩音先輩が、珍しく照れている。




そんな先輩が可愛くて、愛おしくて…。




「午後も頑張りましょう…っ!」




“大好き”の代わりに、そう笑顔で告げて詩音先輩を見上げる。




「…うん、もちろん。絶対誰にも負けないから、見ててね」




詩音先輩も、熱のこもった声でそう答えた。