「うん、芙羽梨が可愛いから意地悪したくなっちゃう。でもね、これも全部芙羽梨だけなんだよ…?芙羽梨が可愛いのが悪い」 これから午後の競技が始まるのに、先輩の言葉に溶かされて体が持ちそうにない。 私、大丈夫かな…? 「…名残惜しけど、そろそろ戻ろうか。あんまり遅くなるといけないからね」 「あ…はい、そうですね…」 …ダメだよ。もっといたい、だなんて思っちゃ。 それを思うのは今じゃないって、さすがにわかってる。