行った…か。




水瀬のもとへ向かった芙羽梨を確認し、俺も生徒会室へ向かう。




はぁ…芙羽梨にやっと会えたと思ったらこれか。




「あっ…!相川くん…!まだ帰ってなかったんだ?」




階段を降りようとすると、クラスの女子が声をかけてきた。




「あぁ」




「よかったら私と一緒に…」




「ごめん、ちょっと用事があって遅くなるから。また明日な」




「えっ…ちょっ…!」




焦った女子を無視して、そそくさと階段を降りていく。




きっと俺と帰ろうとしたんだろう。




だけど、用もあるしそれ以前に芙羽梨以外の女子に興味の欠片もない。