渇愛の姫



「にしても、随分上玉連れてきたじゃねぇか慎二」

「でしょ?!しかもこいつ、ヤりたい放題なんすよ」


…聞き覚えのある声、名前。



「お。お姫様が目ェ覚めたみたいだぜ?」


近づいてくる男から香る香水の匂いがキツい。

思わず顔をしかめると、男は口角を上げて気味の悪い笑い方をした。




「これがヤりたい放題のナリかよ。…自暴自棄かなんかか?お姫様」



太ももに手を這わせる男のゴツゴツした手が気持ち悪い。

慣れっこなのに、何故かすごく汚れた行為に思えた。