渇愛の姫



「…随分待たせた。」

そんな子が今、たった1人の男に光を持たせた。


「俺の都合で、自分勝手な気持ちで待たせてしまって悪かった。」



結雅は本当は結愛をそばに置いておきたかったはず。

昨日だって結愛を帰す時、みんなからは見えなかったけど俺からは見えた。


強く握りしめられた結雅の拳が。





きっとまた失うのが怖くて結雅は結愛を離しただけ。


だから次結愛に会うとしたら…




































「…今ここに、桜雅が復活する。」




この男は自分の覚悟で、護るだろうな。






新side end