渇愛の姫



「…誰だ、梓。」


びしょ濡れの梓ちゃんを気にせず抱きしめ、震える結雅。


「え…?」


その震えは、



「…お前をこんなにしたのは誰だ。」


激しい怒りからくるものだった。

















「…ふふ。」


沈黙を破ったのは笑い声。
まさか笑うとは思わなかった俺達は少し動揺した。








「やだなぁ結雅、心配しすぎよ。私、ドジなの知ってるでしょ?掃除の時水被っちゃっただけだよ。」