“たすけて”って叫びかけた。 もしかしたら来てくれるかもなんて。 「ほんと…バカ。」 もう誰も助けてはくれないんだ。 昨日のだって多分、たまたま通りかかった皆がスルーできなくて助けてくれただけ。それだけ。 「……」 頬に水が伝う。 いや、水じゃない。 これは枯れたと思ってた涙。 「今更…」 1番悲しい時は出なかった癖に。 なんで、1番寂しい時に出てくるんだろう。