渇愛の姫



それにそんな関係を持つようなやつの名前なんて覚えたくもないから聞き流してる。



「…捕まえておけないそっちに問題があるんじゃない?」


初めて反抗したからか、3人とも目を見開いている。

そしてすぐ森山さんの顔は真っ赤になり、プールの蛇口の元へ向かった。




「殺す…」


呟かれた言葉は確かに聞こえた。
逃げようとは思わない。

逃げたって助けてくれる人なんて…





“…気をつけろよ。”
















「…いないよ。」