渇愛の姫



「ん…」


目が覚めると1番に見えたのは…



「え、と…」


どこかで見たことある顔が目の前にあった。

ていうか近い。近すぎる。


「結雅ー!目覚めた!」



…そうだ、この人学校の廊下ですれ違った玲緒とか呼ばれてた人だ。



「ほんとだ。…てか玲緒、ずっと見てたの?気持ち悪」


次に部屋に来たのは眼鏡をかけた男の人。



「よかった。でも少し熱あるみたいだからまだ安静にね?」

そしてその次に、タレ目が印象的な優しそうな顔の男の人。