渇愛の姫




「「「お誕生日おめでとう!!」」」



クラッカーの音と、目の前にいるみんな。




その真ん中には結雅もいて、目が合うと少し口角を上げてくれた。



「よかった、退院が間に合って。」


新がそばに来て、ケーキを持ってきた。


いちごが乗ってる美味しそうなショートケーキ。




「結愛さん退院おめでとうっス!」


クラッカーを開けてでたゴミを拾いながら、蓮司が満面の笑みで言ってくれた。