渇愛の姫



「君はここでまた僕のお人形として生きていればいい。他のものなんて必要ないでしょ?」

それは洗脳に近い何か。

ゆっくり、ゆっくり私の中に入ってくる。



「…お人形?なるわけないでしょ。」


すぐ近くにある男の顔をしっかりと見て言い放つと、男から表情が消えた。




「…っ、」


そして、ベッドが軋む音と共に腹部を圧迫される苦しみと上手く呼吸ができない苦しみが来る。






「僕の重み。感じる?」


腹部の重みは、男に馬乗りにされているから。



そして呼吸ができない苦しみは…





「苦しい?苦しいよね?…僕がいないと呼吸すら出来ないようになればいいのにね」



この男に、強く首を絞められているから。