今日は久しぶりの予定がない休日。


快斗に柑奈を任せて買い出しに出てきた私


『ゆっくりショッピングでもして来なよ。俺今日1日暇だから柑奈は任せて』


と、できる弟に言われ、少し遠めのショッピングモールまで来てしまった


ま、ショッピングモールのスーパーが大きいからってだけだけど


お金は無駄遣いできないもの!


慣れないショッピングモールにズカズカと入って真っ直ぐスーパーを目指す私…


その視界に入ったのはまさかの人物であった


「横山くん!?」


私の声にびくっとして振り向いた彼は横山くんだった


「西村さん?」


おおー!すごい偶然だ!

ああでもこんなでかいところに来たら
遭遇というのは大してレアなイベントではないのかも


「お買い物?」


「うん!スーパーだけどね。横山くんも?」


「うん。ちょっと服でも…って」


服!

やだおしゃれ!


確かに照れたように笑う横山君はいつものきっちりと着た制服ではなく

白いパーカーに黒いジャケット、細い脚が目立つスキニーにリングのネックレスと

かなり想像を超えてくるおしゃれさ。


対して私といえば、

ジーンズに無地の黒いパーカー…以上である。


ま、まあ仕方ない。

こりゃ近くのファッション●ンターで安く売ってたやつなんだ


「横山君おしゃれだね」

「そ、そんなことないよ。似合ってないし…」

「いやいや何言ってんの!スタイルバッチリじゃん!」


私の言葉にはにかむように笑った

おおっ隠れ爽やかイケメン


なんて、感傷に浸ってるとさらにさらに遭遇という大イベントが続く


「西村?」


へ?