「それとさ」
…ここまで来させてごめんなんだけど
「私、転校しないかも」
「…え?」
え?だよね
そうだよね
ごめんなさいここまで走ってきて
「本当は昨日まで転校する予定だったんだけど…お母さんがね…私の1番の気持ちを優先しなさいって言ってくれたの」
「一番?」
「そう…今の私にとって園川くんの存在はとても大きなものなの。今、離れたら後悔する
私の一番は園川くんだから」
はっきりと言った
昨日の夜、お母さんが言ってくれた
このまま転校してしまったらきっと後悔するよって…
人生で一度会えるかもわからない運命の相手を大切にしなさいって
私は…園川くんが好き
そう言ったら笑ってくれた
『やっと本音が聞けた』って
新しいお父さんは今の私たちの家からでも通うっていってくれてる
だから私の気持ちを優先してくれた
なんだか少し申し訳ない気持ちと、とっても暖かい気持ちだった


