爽やか王子の裏側は




園川くんの手が背中に回り強く抱きしめられる



ずっと、こうしたかったんだ



伝わってくる熱や音が恋してるって言ってる



それに応えるように私の熱や音も愛しいと言っているように



「西村…離れないでよ…どこにも行かないで」





「転校なんてしないで」



え、なんで知って?



「それ、誰から聞いたの?」



「…片瀬」



日菜ちゃん!?



「みんなが教えてくれた…西村の場所」



みんなとは…



「大翔が…お前の気持ちも教えてくれたんだ」



長谷川くん?



「なんで長谷川くん?」



「え?告白されたんだろ?」



さ、されたけど



「フったんじゃないの?」


え、


「いや…特にこれといった返事はしてないけど」


「…え?」


…え?



「あいつ…西村に好きな人がいるってフラれたって言ってたけど」


ん?


「そんなこと言ってないけど」


「は?え、大翔なんで…」


…長谷川くん?



「もしかして、それに背中を押されてここまで来てくれたの?」


もしそうだったら…それはきっと長谷川くんが園川くんを思って言った嘘だ



「…あいつ」


「でも…長谷川くんには全部バレてたんだね」



私が園川くんを好きなこと


その気持ちが他に変えられないことを