園川side






自分の部屋のベットに仰向けに転がり、何もない天井を見つめる


何…がダメだったんだろう



『ついてこないで!!』


体が動かなかった


本気で走れば簡単に追いつけた




…でも、西村がすごく遠くにいるような気がして


何もできなかった



でもしっかり覚えてる


抱きしめたときの熱と、西村の心臓の音



期待するに決まってる


俺の一言や、行動一つにあんな風に反応されると、愛しいと思って離せなくなる



西村が好きで、ただ好きで仕方なかっただけ



なのに、何を間違えたんだろう



ハチマキの件は予想通りいじられた


めんどくさくて適当に返事をした


頼むから構わないでくれって思ってただけ






あのキスのことを西村に結局何も言えないまま


西村があんな風に怒ったのはやっぱりあれのせい?



…だよな



はぁぁ